“もえさん”やスタッフたちが、興味を持っている出版物を好き勝手にご紹介♪

『ポップアップ絵本 星の王子さま』
 サン=テグジュペリ 作&絵 / 池澤 夏樹 訳  
 本体価格 : \4,760 + 税
 2009年10月初版 / 岩崎書店

『星の王子さま』 は世界中で愛される名作ですが、2009年に精巧な仕掛けがたくさん使われたポップアップ絵本となって出版されました。ポップアップ絵本は、あくまで飛び出す絵が主役で、文章は絵を補完する程度しか載っていないこともあるのですが、この 『星の王子さま』 はちゃんと全文訳されていますので、初めて読む方にもお勧めできます。かわいいヒツジは小さく動いて、星を占領したバオバブの木はダイナミックに飛び出して。サン=テグジュペリが生み出した原作の雰囲気を壊さないまま立体になるように、場面に合わせて仕掛けの動きが変えられています。絵が飛び出すことで、まるで自分も物語の世界に入り込み、王子さまとともに
星々を旅しているような感覚になる魅力がこの絵本にはあります。どんな仕組みで動いている
のかが気になり、ついつい何度も同じページを開いたり閉じたりしてしまうほど仕掛け自体も
良く出来ています。この本は大きさの割には軽いのですが、その出来は決して軽くありません。そこにいる王子さまに会いに、時々そっと開きたくなる素敵な一冊です。
                                                    更 紗


『僕は見習いナチュラリスト』
 加藤 直邦 著 
 本体価格 : \1,600 + 税
 2007年3月初版 / 情報センター出版局


昔、テレビで見た映像が印象的で 「いつか訪れてみたい!」 と思っていた野生動物たちがいるアフリカの大草原。その願いを叶えるべくわたしが旅立ったのは、もう8年前に・・・。
この本の著者は、その時に宿泊していたケニア・マサイマラ国立保護区にあるムパタサファリ
クラブにてサファリガイドとして活躍されていた方です。発刊されて間もなく購入したのですが、久しぶりに読んでみたくなり、ページを捲ってみると・・・楽しかった想い出が瞬時に蘇ってきました。サバンナに降り立ち初めて野生動物を見た時の感動・早朝のサファリツアー・クロサイのハナ子・イボイノシシのイボちゃん・ロッジ敷地内の散策・ボォーボォーと鳴くカバ・優しい目をしたゾウの親子・キリンの群れ・百獣の王ライオンの格好良いたてがみ・夜空に瞬く満天の星空etc・・・。目を閉じると、今もマサイマラでの光景が浮かんできます。
ムパタに勤務されていた頃から、ご自身のホームページにて 「アフリカ通信」 を発信されていたのですが、加藤さんの文章は心地良く読み進めることができ、写真もとっても迫力がありステキなのです♪ケニアへ行かれたことがない方は、きっと行ってみたくなります。そして、行かれたことがある方は、また行きたくなります。わたしも、再び訪れたくなってきました・・・。

                                                 Ulara☆

『決定版 御朱印入門』
本体価格 : \1,600 + 税
2008年12月初版 / 淡交社


寺社参拝をよくされる方で、御朱印って何?と言う方にお勧めしたいこの一冊。
御朱印とは元々参拝者が納経をした時に、札や軸などに墨や朱印で寺社名などを書いていただく納経の証だったのですが、現在では主に寺社へお参りした時に書いていただく参拝の証のようなものになっています。本書はそんな御朱印の歴史、頂き方、鑑賞の仕方を寺院編と神社編に分けて解説し、そして決められた寺社を訪れて御朱印を頂く霊場巡り案内など、御朱印についての様々なことが分かる入門書。中には多くの寺社の御朱印がカラーで掲載されているのですが、紙の白と印の朱と、そして墨の黒の三色しかないのに鮮やかで、日本的な美を感じることができます。
私は本を眺めているだけでは我慢できず、寺社への参拝時に必ず御朱印帳を持参して御朱印をいただくようになるほど、今ではすっかり御朱印の虜になってしまいました。 ご本尊を表す文字や寺社名の入った御朱印は、記念スタンプとは違い、軽々しい気持ちでいただきに行くものでは勿論ありませんが、その寺社の歴史や由来、そして神仏との縁を結ぶきっかけになる御朱印を、皆様も寺社へ参拝される折にいただいてみては如何でしょうか?
                                                     更 紗

『使ってみたい 武士の日本語』
野火 迅 著  
本体価格 : \476 + 税
2008年9月初版 / 文春文庫

数年前、ブームが巻き起こった 「侍語」。
私も時々、時代小説の影響を受けて友人とのメールや会話に使うことがあります。嬉しい時に「恐悦至極」、目の保養になると 「眼福至極」。最上級の気持ちに、敬意もプラスされているような感じがして、気に入っています。なんとなく雅やかで、文字に書いても美しい武士語。常に変化し続けている現代の日本語より、味わい深くて断然かっこいい!そんな武士語をたくさん知りたい!タイトル通り、この本にはいつか使ってみたいと思う台詞が満載でした。たとえば、満足した時 → 「それは重畳」、 驚いた時 → 「これはしたり!」、パァ〜ッと楽しみたい時 →
「過ごされよ♪」 等々。もちろん、不思議な顔や聞こえなかったフリをされることは覚悟の上です・・・。
本編は一言一句、由来なども含めて分かりやすく解説してあります。池波正太郎さん、藤沢周平さんなどが書いたストーリーの一節が使用例として紹介されているので、もしかするとこれから読んでみたい小説も見つかるかもしれません。
                                               迂山@NBNL


『おもちゃのいいわけ』
舟越 桂 著  
本体価格 : \2,500 + 税
1997年5月初版 / すえもりブックス

最近、おもちゃに興味があります。赤ちゃん誕生のお祝いに贈り物を選んでいます。触り心地や大きさ、色使いなどなど大人の目線でこだわったところで、小さな子の好奇心にどれだけ近づけるだろうと思いながらも、ついつい見つけては手を伸ばしてしまうおもちゃ。見て触れていると大人も十分楽しめて、子どもの頃に戻る不思議な感覚を呼び起こします。そんな時、本棚で目にとまった一冊が 『おもちゃのいいわけ』 です。十年程前に買った本を久々に開いてみると、楠木で作られたおもちゃの写真ひとつひとつが、静かに語りかけるようで懐かしい幸福感に満たされました。本の作者は現代美術の彫刻家、舟越桂さん。大作を手掛ける傍らで家族のために作ったおもちゃは、空き地に転がっていたシャベルの柄や工場に捨てられていた鉄くず、使い込まれてボロボロになった皮の手袋などを拾い集め、木彫で余った木のかけらを併せて生まれ変わらせた小さな作品たちです。家族との思い出が綴られたエッセイの最後には 「子供たちが本当に大人になってしまう前に、もう少しおもちゃを、あるいはプレゼントカードのようなものを作っておいてやりたいと思う。大人になってから子供の時をはっきり思い出すための手がかりになるような温かい物をもう少し・・・・・・。」 と記されています。おもちゃを通して作者の家族へのまなざしが心にしみる一冊です。手作りにチャレンジするのもステキかも。
                                                    オルガ


『京都 * お守り手帖』
本体価格 : \1,200 + 税
2005年1月初版 / 光村推古書院


京都へ遊びに訪れた友人をよく案内するのが、ギャラリー妖精村から程近い “六角堂”。
ここの、素焼きの白い鳩付きのおみくじは、可愛くてとても人気があります。他にも、ランドセルの形をしたもの、5円玉の穴に米粒ほどのお地蔵様が入っているものetc・・・、可愛いお守りがいっぱいです。今回、ご紹介するのは、そんな可愛いお守りが満載の “お守りカタログ本”。
モチーフ別、ご利益別にラインナップされていて、どれも本当にキュート♪動物をあしらったものや京都の歴史を彩るヒーローをモチーフにしたユニークなものまであります。勿論、可愛いだけではなく、ご利益も!以前、南米旅行をすることになった両親へ贈った、首途八幡宮の旅行安全御守。こちらも、小さな白い可愛らしいハトがモチーフのお守りですが、ハプニング続きだった道中をしっかりと守ってくれたようです。
ページを捲る毎に登場する、色とりどりのお守りの数々を眺めているだけでも充分に楽しめますが、巻末には、各神社&お寺の住所、地図も掲載されています。きっと、お気に入りのお守りを探しに出掛けたくなると思います♪
                                                  Ulara☆


『可笑しな家』
黒埼 敏 著 / ビーチテラス 編集
本体価格 : \1,900 + 税
2008年7月初版 / 株式会社二見書房


世界中の奇妙な家 ・ 不思議な家が収録された写真集。
「妖獣の館」 「タコ壺の家」 「オモチャ箱の家」 「クレイジーハウス」 ・・・ タイトル通りの面白お
かしな風貌は、一見ファンタジー映画のセットのようで、どれも本当に人が住めるのだろうか?と疑ってしまう家ばかり。家そのものが丘陵の中に埋め込まれていたり、珊瑚礁で囲まれた
離島や氷河の中など、日常的ではない場所に建っていたりするのですが、その景観も含めた佇まいに写真ながら圧倒されます。海や大草原、砂漠といった大自然にしっくりと溶け込んでいるものばかりではなく、明らかにその場所だけ異空間!といった状況のものなど、よくこれだけ集めたなぁ ・・・ いえいえ、よくぞ建てたものだと感心してしまう、本当に可笑しな家が大集合。気になる内部の様子や平面図が紹介されている家もあって、それらは意外とモデルルームのような内装。
「もしもここで暮らすとしたら ・・・」 とイメージが膨らみやすい、一級建築士の目線からとらえた解説も楽しい!何度でも開いて見てしまう不思議な写真集です。
                                               迂山@NBNL


『らくたび文庫 No.027 京都・三条通ウォーク』
 吉野 智子 文  / 斉藤 弦 写真
 本体価格 : \476 + 税
 2008年3月初版 / 株式会社コトコト


本屋さんに立ち寄るといつも気になっていた可愛い表紙の『らくたび文庫』は、京都をテーマにした内容です。見かけるたびに種類が増えていくなーと思いながら、ある日ふと手に取ったのがこの本でした。「ギャラリーのご近所特集だ!」と興味津々でページをめくると、これがなかなか奥深い。東は山科から西は嵐山まで20kmほど続く三条通を、写真やイラストを交えつつ紹介しているので、旅好きの私は、まち歩きをするような気分でワクワク☆ もちろん本を楽しんだ後は、実際に自分の足で巡ってみたくなりますよ♪軽くて小さいので、持ち歩きにも便利、いつもカバンに忍ばせておきたい1冊です。さあ、今日はどこに出かけてみようかな───
                                                   CoRon