“もえさん”やスタッフたちが、興味を持っている出版物を好き勝手にご紹介♪

『マンガ 孔子の思想』
 葵 志忠 著 / 和田 武司 訳 / 野末 陳平 監修
 本体価格 : \640 + 税
 1994年12月初版 / 講談社+α文庫


中国の儒学者、孔子。歴史上の人物たちが学んでいた儒学って、一体どんなもの・・・?
なんとなく気になっていた中、東京の湯島聖堂に立つ孔子像に出会い、石像ながらも惹きつけられるその存在感にますます興味が湧き、少し踏み込んでみたい!と思うようになりました。まずは、「子曰く・・・」 でおなじみの 『論語』 から・・・♪
論語は、孔子の言行を主としていますが著書ではなく、弟子達がまとめた言語録です。しかし原文はもとより、直訳文も難しい・・・。そう簡単に読みこなせるようなものではなかったと諦めかけていた時、初心者にはぴったり!入門書のような一冊を見つけました。本編では、マンガを取り入れながら 「孔子の一生」 「孔子の弟子」 と3部構成でわかりやすく解説されていて、
孔子自身の人となりも知ることができます。
今、2500年という時を越えて、学ぶことの大切さや人間形成の論理を孔子から教わっているところです。
                                              迂山@NBNL

『アルケミスト ― 夢を旅した少年 ―』
パウロ ・コエーリョ 著 / 山川 紘矢 & 山川 亜希子 訳 
本体価格 : \552 + 税
1997年2月初版 / 角川文庫


旅に出ると、人 ・物 ・場所などの様々な出会いによってインスピレーションが呼び起こされ、
普段見過ごしがちだったことに気付かされることも少なくありません。自分自身を見つめ直す
きっかけとなり、時には人生を変えてしまうことだってありえます。そんな影響力の大きい “旅” というものに、私はとても心惹かれてなりません。
この物語は、父親から神父になるよう望まれていた少年が、「もっと広い世界を知りたい」 と、羊飼いになり旅に出ます。途中、思いもよらないハプニングに見舞われるのですが、それらをすべて “意味のある出来事” だと受けとめ、“前兆” に従い自身の夢の実現に向けて旅を続けていきます。
物語に出てくるいくつかの印象的なフレーズの内、私にとって特に共感できるのが 「人生に
起こるすべてが前兆」 「物事は鎖のように一つずつ繋がって起こってくる」 というもの。その時には回り道だと思っていたことでも、振り返ってみると決して無駄ではなく “今” に繋がっていたんだと、私自身感じたことがあります。が、時が経つと、“今” の自分を見失ってしまいそう
になることも・・・。この本を読み返す度に “過去” も “現在” も 必ず “未来” へと繋がってい
るんだ、ということを思い出させてくれます。元々良いジンクスは信じたいと思う性質なので、
四つ葉のクローバーを見つけたりすると、「きっとLuckyなことが起こる前兆だ♪」 と思ってしまいます。たとえ旅に出なくても、普段の生活からでもそんな些細な前兆をよみとりつつ、人生を楽しく過ごせたら最高だなぁ〜と思います。
より豊かな人生を送るためのヒントを与えてくれる一冊ではないでしょうか。お薦めです♪
                                                    Ulara☆


『歴史を紀行する』
司馬 遼太郎 著  
本体価格 : \476 + 税
1976年10月初版 / 文春文庫

風土を考えずには歴史も現在も理解しがたい場合がある・・・そんな試みから、著者の司馬さんが実際に日本各地を訪ね歩き、人々と出会い、その地方の地理的な性格や思考、風俗などから 『風土的気質』 と 『歴史』 の交差部分は何であったのか?を探る紀行文集。
京都をはじめ取り上げられている12ヶ所の土地は、日本の歴史に深くかかわり、なんらかの影響を与えた場所ばかり。記述のテーマは、例えば・・・幕末期の眠れる大国 “加賀”。勤王藩が朝敵となってしまった “会津” 。藩内鎖国が厳しかった “佐賀”・・・。結果、そうならざるを得なかったのは何故なのか?同じ日本の中でも、はるか遠い昔から考え方や行動は実に様々でした。それらを 『風土』 という角度から見直し分析されています。
はじめは難しそうだなぁと思いましたが、歴史に興味を持ち出した頃にこの本と出合い、“もっと知りたい!のツボ” を見事刺激されました。読み終えた後、長い日本歴史の楽屋内を僅か数日で垣間見れた気分になり、すぐにでもその土地へ向かいたくてウズウズしてしまいました。旅心もそそられます。歴史の深さを認識し、ますます史跡めぐりに没頭するきっかけとなった参考書のような一冊です。
                                               迂山@NBNL


『がんばらない』
 鎌田 實 著
 本体価格 : \533 + 税
 2003年6月初版 / 集英社文庫


医師である鎌田實氏が、これまで出会った人々のこと、両親のこと、自分自身のこと、そして 医療のことなどを書き綴ったエッセイです。
鎌田氏は若い頃、信州の田舎にある病院に赴任し、病院の再生と地域医療に力を注ぎます。 最初は上手くいかない事が沢山あったようですが、病院スタッフの頑張りと周りの人々の協
力でその病院は愛される病院へと生まれ変わるのです。
人には必ず最期が訪れます。しかし、医療が発達するほど、最期まで自分らしく生きることは難しくなっているように思います。本書ではそんな方々の人生が書かれており、私の胸を打
ちました。
「 『がんばらない』 は、今、元気に頑張り続けている人に読んでもらいたい、ちょっと立ち止ま って、健康な時に、命のことや人生の意味について考えて欲しいと思って書いた」と鎌田氏は言葉を添えています。私は、本書の後に書かれた 『あきらめない』 と 『それでも やっぱり が んばらない 』 も読みました。命について、自分について、そして家族について考えながら。
気が付けば涙があふれていますので、みなさんもお読みになる時はご自宅で。
                                                アマガエル